2011年10月24日

雨もりのする我が家・・・

  
父ちゃん・・・
あの日 鞄一つで 
引き揚げてきた 沖縄に
何も聴かずに 家に招いてくれたね
飛行機の時間を 言っていなかったから
庭で父ちゃんの 帰りを待っていたサ

 庭から見上げた あの空の青さを
 私は忘れないよ 忘れないよ
 父ちゃんの 泣いたようなシワの深さも
 忘れないよ 忘れないよ 


父ちゃん・・・
雨が降る度に 畳の上に
洗面器と 小さな鍋を並べていたね
雨音が綺麗に はもって
まるでピアノの音に 聴こえていたから
雨もりのする家は 嫌いじゃなかったサ

 家の中から 眺めたあなたの花たちを
 私は忘れないよ 忘れないよ
 父ちゃんの 手に刻まれたシワのぬくもりも
 忘れないよ 忘れないよ


父ちゃん・・・
あの日 反対を押し切って
飛び出した大都会に 
いつしか 自分の居場所を無くしてね  
デパートのウィンドウの明るさだけが 
いつしか それだけが現実になっていたサ

 見上げた都会の夜空に 星が無かったことを
 私は忘れないよ 忘れないよ
 父ちゃんのバイクの背に しがみついた幼い自分も
 忘れないよ 忘れないよ


父ちゃん・・・
あなたは本当に 苦労の人でした
顔のシワは 泣きはらしたシワが多かったね
「私は父ちゃんの 子供で良かった!」と
心から言える事だけは ”立派だ”と思うわけサ

 屋上から見た タテの虹を
 私は忘れないよ 忘れないよ
 父ちゃんの童(わらばー)として 何度も名を呼んでくれた事も
 忘れないよ 忘れないよ

雨もりのする我が家・・・



 
 
 
 



Posted by シリケン at 15:11│Comments(0)
 
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